重機の買取相場について解説します。
本ページでは、重機買取業者の公式ホームページに掲載されている実際の買取実績を調査し、独自の方法で重機の買取相場を集計しました。
調査した重機買取業者一覧当記事は以下の重機買取業者の実績をもとに相場をご紹介しております
(累計で426件の買取実績データを蓄積して分析)
①建機買取屋.コム
②重機の買取屋さん
③トラックファイブ
④トラック王国
⑤建機・重機一括セカイ査定
以下の機種に対して、金額別の買取件数、年式別/稼働時間別の買取相場についてグラフ化して解説します。
- ユンボ・油圧ショベル
- ミニユンボ
- ホイールローダー
- フォークリフト
※本ページでご紹介する重機の買取相場はあくまで参考数値とお考えください
ユンボ・油圧ショベルの買取相場
ユンボ・油圧ショベルは、コマツ、日立、クボタ、CATなどの人気メーカーやモデルは高価買取の対象となり、特に10tクラスの機種は国内外で需要が高いです。
また、ブレーカーやフォークグラップルといったアタッチメントの有無も査定額に影響しやすく、年式が新しいほど高額買取が期待できます。
さらに、国内市場よりも海外での需要が高い旧型機や大型機もあり、売却時には買取業者の販路を確認することが重要です。
買取前に簡単なメンテナンスや清掃を行うだけでも査定額がアップする可能性があるため、事前の準備をしっかり行うとより有利に売却できます。
<ユンボ・油圧ショベルの買取相場>
※調査件数:127件
標準的なサイズのユンボ・油圧ショベルの場合、当サイトで調査した127件のうち、51万円~150万円の買取価格が約半分を占めており、ユンボ・油圧ショベルの買取相場は51万円~150万円が目安と言えます。
ただし、150万円以上での買取実績もあり、高いものであれば500万円以上もの金額で買い取ってもらえるといったケースも存在します。
あくまで目安にはなりますが、100万円以上の買取価格が付くことは珍しくありませんので、ユンボ・油圧ショベルは高額買取を期待できる機種かと思います。
年式別のユンボ・油圧ショベル買取相場
<【年式別】ユンボ・油圧ショベルの買取相場>
※調査件数:64件
ユンボ・油圧ショベルの年式別の買取相場を見ると、年式が新しい(いわゆる高年式)車両の方が買取金額は高くなる傾向にありました。上記グラフにおいて年式が新しい車両の方が買取価格が高いことがわかります。
100万円以上の買取金額であれば、2000年よりも古い車両でも十分に期待できますが、200万円以上の買取金額を狙っていくとするならば、やはり2010年以降の車両である方が確率は高いでしょう。
とは言え、2010年以降の車両でも100万円前後の値段しか付かない車両もあることから、車両が新しくてもメンテナンスを怠って現車の状態が悪いと買取価格が高くならない可能性がある点には注意が必要です。
稼働時間別のユンボ・油圧ショベル買取相場
<【稼働時間別】ユンボ・油圧ショベルの買取相場>
※調査件数:59件
続いては、車両の稼働時間別の買取金額を見てみると、面白いことに稼働時間と車両の買取価格には相関が見られませんでした。
ちなみに、稼働時間とはアワーメーターのことを指しており、車両を動かした時間を計測するために車両内に設置されたメーターのことです。
一般的には、稼働時間が長いとその分使いこまれていると判断され、買取価格が下がることが多いと考えられがちですが、稼働時間以上に車両の状態の方が大事だということでしょう。
つまり、いかにメンテナンスを行って車両を良好な状態に保てるのかが、高額買取を実現するためのポイントとも言えます。
ユンボ・油圧ショベルの買取実績例①
買取金額 | 481万円 |
メーカー | キャタピラー(CAT) |
型式 | 320DRR |
年式 | 2008年(平成20年) |
稼働時間 | 8,816H |
参照:建機の買取屋.コム
ユンボ・油圧ショベルの買取実績例②
買取金額 | 195万円 |
メーカー | コマツ |
型式 | PC30UU-6-AC |
年式 | 2020年(令和2年) |
稼働時間 | 不明 |
参照:重機の買取屋さん
ユンボ・油圧ショベルの買取実績例③
買取金額 | 120万円 |
メーカー | 日立 |
型式 | ZX17U-5A |
年式 | 2017年(平成29年) |
稼働時間 | 10,445km |
参照:トラックファイブ
買取メーカー例日立、コマツ、コベルコ、クボタ、ヤンマー、キャタピラー、住友
ミニユンボの買取相場
ミニユンボは、建設・農業・造園など幅広い分野で使用されるため、中古市場でも活発に取引されています。
特にクボタ、ヤンマー、コマツといった人気メーカーの機種は高価買取になりやすく、車両の年式が新しいほど査定額も上がる傾向にあります。
また、ブレーカーやグラップルなどのアタッチメントが付属しているとさらに評価が高まりやすいのが特徴です。
国内市場だけでなく、旧型機が海外で需要の高いケースも多く、輸出向けの買取が活発に行われています。さらに、買取前に簡単なメンテナンスや清掃を行うことで査定額が上がることもあるため、売却時には業者選びを含めた準備が重要になります。
<ミニユンボの買取相場>
※調査件数:72件
ミニユンボの買取相場は5~100万円が目安と言えます。上記のグラフを見ると、0~50万円と51~100万円の買取件数が大半を占めているのがわかります。
ミニユンボの買取需要はたしかにありますが、標準サイズの油圧ショベルに比べるとサイズが小さいため、買取価格はやや下がる傾向にあります。
年式別のミニユンボ買取相場
<【年式別】ミニユンボの買取相場>
※調査件数:16件
ミニユンボの年式別の買取相場を見ると、明らかに年式が新しい(いわゆる高年式)車両の方が買取金額は高くなる傾向にありました。上記グラフにおいて年式が新しい車両の方が買取価格が高いことがわかります。
2000年以降の車両であれば、買取価格が100万円を超えることも十分にありうると言っていいでしょう。
やはり年式が新しい車両ほど現車の状態が良い傾向にあるため、もしお手持ちのミニユンボの年式が新しければ、高額買取を期待できるかと思います。
稼働時間別のミニユンボ買取相場
<【稼働時間別】ミニユンボの買取相場>
※調査件数:51件
続いては、車両の稼働時間別の買取金額を見てみると、標準サイズのユンボ・油圧ショベルと同様に稼働時間と車両の買取価格には明確な相関が見られませんでした。
稼働時間が短くても買取金額が50万円を下回っている場合もあれば、逆に稼働時間が7,000時間程度あっても100万円以上の買取金額になっている場合もあり、稼働時間だけでは判断できないことも多いのではないかと思われます。
ミニユンボの買取実績例①
買取金額 | 166万円 |
メーカー | コベルコ |
型式 | SK135SR |
年式 | 不明 |
稼働時間 | 6,564H |
参照:トラック王国
ミニユンボの買取実績例②
買取金額 | 70万円 |
メーカー | コマツ |
型式 | PC30-7 |
年式 | 1992年(平成4年) |
稼働時間 | 5,500H |
参照:建機の買取屋.コム
ミニユンボの買取実績例③
買取金額 | 95万円 |
メーカー | ヤンマー |
型式 | SV08 |
年式 | 2018年(平成30年) |
稼働時間 | 不明 |
参照:重機の買取屋さん
買取メーカー例日立、コマツ、コベルコ、クボタ、ヤンマー、キャタピラー、住友、三菱
ホイールローダーの買取相場
ホイールローダーは、建設・農業・除雪・鉱業など幅広い業界で需要が高く、中古市場でも安定した取引が行われています。
特にコマツ、日立、CATといった人気メーカーの機種は高価買取の対象となりやすく、年式が新しい車両ほど査定額も上がる傾向にあります。また、除雪仕様やフォークグラップルなどのアタッチメントが装備されていると、さらに評価が高まるポイントとなります。
ホイールローダーは国内市場だけでなく、海外でも需要があり、特に旧型機は輸出向けの買取が活発に行われているため、販路を持つ業者を選ぶことでより有利に売却できる可能性があります。さらに、買取前に簡単なメンテナンスや清掃を行い、売却のタイミングを見極めることで、査定額を引き上げることも可能です。
<ホイールローダーの買取相場>
※調査件数:61件
ホイールローダーの買取相場は51万円~250万円が目安と言えます。
ホイールローダーは他の重機に比べて建設・土木業界以外に、農業、酪農、除雪作業、鉱山などで使用用途が豊富にあるため、比較的高額買取を見込める機種です。
上記のグラフでは、51~100万円の買取金額が最もボリュームが大きいですが、本当に高い機種だと500万円以上の買取価格が付くことも十分にあり得ます。
年式別のホイールローダー買取相場
<【年式別】ホイールローダーの買取相場>
※調査件数:30件
年式別でホイールローダーの買取金額を見ると、総じて年式が新しい車両ほど買取価格が高くなる傾向にありました。
しかし、なかには2015年以降などの比較的年式が新しい車両でも100万円前後の値段が付かないケースがあったので、やはり車両の使用感や状態、メンテナンス履歴なども査定時には考慮されるのでしょう。
逆に言えば、2000年よりも古い機種でも300万円近い買取金額が付いている車両もあったので、状態次第で高額買取を狙うこともできるのではないかと思われます。
稼働時間別のホイールローダー買取相場
<【稼働時間別】ホイールローダーの買取相場>
※調査件数:34件
稼働時間別のホイールローダーの買取相場を見ると、1,000時間未満の新車とそこまで大きく状態が変わらない車両については、300万円を超えるような高額買取が行われている様子がわかります。
一方で、5,000時間以上の稼働時間があっても、500万円以上の買取金額になっている車両もありました。
今回の調査では稼働時間と買取金額は比例しない、といった結果になりました。
ホイールローダーの買取実績例①
買取金額 | 390万円 |
メーカー | コマツ |
型式 | WA320-6 |
年式 | 2008年(平成20年) |
稼働時間 | 15,568H |
参照:建機の買取屋.コム
ホイールローダーの買取実績例②
買取金額 | 350万円 |
メーカー | 日立 |
型式 | ZW50-5B |
年式 | 2019年(令和元年) |
稼働時間 | 604H |
参照:トラックファイブ
ホイールローダーの買取実績例③
買取金額 | 460万円 |
メーカー | 川崎重工 |
型式 | 65ZA |
年式 | 1999年(平成11年) |
稼働時間 | 6,208H |
参照:建機・重機一括セカイ査定
買取メーカー例日立、コマツ、コベルコ、ヤンマー、キャタピラー、川崎重工、三菱、TOYOTA、TCM
フォークリフトの買取相場
フォークリフトは、物流・倉庫・工場・建設現場など幅広い業界で常に高い需要があり、中古市場でも活発に取引されています。
特に、トヨタ・ニチユ・コマツといった人気メーカーのモデルは高価買取の対象となりやすく、稼働時間(アワーメーター)が少ないほど査定額も上がる傾向にあります。
駆動方式によっても評価が異なり、エンジン式は安定した需要がある一方、電動式はバッテリーの状態が査定額に大きく影響します。さらに、国内だけでなく海外でもフォークリフトの需要は高く、特に旧型モデルは輸出向けとしての買取が活発です。
買取価格をできるだけ高くするためには、事前のメンテナンスや清掃を行い、売却時期を見極めることが重要です。査定を依頼する際は、国内外に販路を持つ業者を比較検討し、最適な買取先を選ぶことでより有利に取引を進めることができます。
<フォークリフトの買取相場>
※調査件数:139件
フォークリフトの買取相場はおおよそ5~100万円が目安と言えます。
車両の大きさが比較的他の重機に比べてコンパクトであるため200万円以上の高値にはなりにくいですが、常に高い需要があるため、買取市場においては人気のある機種です。
多くの車両では、51~100万円の幅で取引されていることがわかります。サイズによっても値段は変わりますが、50万円程度であれば十分に狙える機種でもあります。
年式別のフォークリフト買取相場
<【年式別】フォークリフトの買取相場>
※調査件数:77件
フォークリフトの年式別の買取相場を見ると、年式が新しい車両ほど高額買取になりやすいです。
ですが、年式が新しくても買取金額が低いパターンもあるので要注意です。上記のグラフでは、2010年以降の車両でも10万円程度の金額しか付かない場合もありました。
年式が2000年から2020年の間にある車両であれば、大体50~100万円の買取金額になる可能性が高いと言えます。
稼働時間別のフォークリフト買取相場
<【稼働時間別】フォークリフトの買取相場>
※調査件数:56件
フォークリフトの稼働時間別の買取相場を見ると、稼働時間が短い方が高額買取にやや有利なことがわかりました。
特に3,000時間未満の車両であれば、100万円以上の買取金額になることもあり得ます。
フォークリフトの買取実績例①
買取金額 | 175万円 |
メーカー | コマツ |
型式 | FD30T-17 |
年式 | 2015年(平成27年) |
稼働時間 | 1,654H |
参照:トラックファイブ
フォークリフトの買取実績例②
買取金額 | 65万円 |
メーカー | TOYOTA |
型式 | 50-8FD25-13 |
年式 | 2006年(平成18年) |
稼働時間 | 不明 |
参照:トラックファイブ
フォークリフトの買取実績例③
買取金額 | 95万円 |
メーカー | 三菱 |
型式 | FB30-8 |
年式 | 2019年(令和元年) |
稼働時間 | 2,975H |
参照:建機・重機一括セカイ査定
買取メーカー例コマツ、TOYOTA、TCM、日産、ニチユ、ユニキャリア、住友、三菱、
以上が、重機の買取相場になります。
※本ページの買取相場はあくまで目安であるため、具体的な買取金額を知りたい場合は業者に査定依頼されることをオススメいたします。